「誰にでも似合う服」年160%伸びるアパレルの正体 女性たちに熱烈支持される服はいかにして生まれたか

✎ 1〜 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(撮影:今井康一)
人生100年時代。キャリアも私生活も花を咲かせるのは1度だけではもったいない。四季咲きの花のように年齢と経験を重ねるごとに自分だけの花を何度でも咲かせている人々がいる。コラムニスト・芳麗さんによる新しい時代の人物伝。
今回、登場するのは、今、世代を問わず多くの女性たちから支持される話題のアパレルブランド「SOÉJU(ソージュ)」を擁するモデラート株式会社の代表・市原明日香さん。
「SOÉJU」は流行や年齢に左右されない、ライフスタイルの「基(ベース)」になる装いをコンセプトに2018年にスタートしたブランド。今ではアイテム数も増えて、ワンピースなど定番の人気商品もたくさん揃うブランドに。アパレル業界全体の売り上げが冷え込む中で、SOÉJUのECサイトの売上高は2023年11月期までの年平均成長率が約160%と、業界内でも注目を集めている。
急成長を続ける理由は、どこにあるのか?
彼女のキャリアとライフストーリーを紐解きながら、長い人生の中で何度も開花するヒントを探っていきます。

誰にでも似合う服が生まれた経緯

--まずは、「SOÉJU(ソージュ)」について教えてください。2018年に最初に作った商品、2WAYワンピースは、上質な素材とシルエットが口コミでも話題になってヒットしました。私もユーザーの一人ですが、すごいなと思うのは、着る人を選ばないところ。サイズ展開もS、M、L(一部、XS、XL)と一般的なのに、着る人の体型を選ばない、コンサバからモードまで、さまざまな装いに合うところが興味深いです。

あらゆる人に似合う、あらゆる人の要望を叶えるというのは、私たちが目指しているところです。

--なぜ、“あらゆる人に似合う服”が作れるのでしょう?

1つ、デザイナーズブランドとの大きな違いとしては、ユーザーの困りごとありきで作っているところかもしれません。

デザイナーズブランドの多くは、うちの服をこんなふうに着て欲しいという提案があるものですが、SOÉJUにはありません。

あらゆる人に自由に着て欲しいですし、その人のお悩みを解決したいという思いが制作の出発点です。

【写真で見る】「誰にでも似合う服」として女性たちにファンが急増する「SOÉJU」(ソージュ)の洋服。コクーンブラウス、ワンピース、カットソー、タックパンツなど人気商品が続々と増えている

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事