「好きなことで稼ぐ」は、たった今からできる! ウォルト・ディズニーも実践した「生活のための仕事」を「好き」に変えていく工夫とは?

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こうして、小さな受注仕事からのスタートだったディズニーは、少しずつ資金を得てスタジオを拡大し、大きなアニメーション映画制作に乗り出していく道筋を作り上げたのです。

『ハリー・ポッター』も制約だらけの中で生まれた

また、現代の作家の例としては、J・K・ローリングも“好き”と“食べるため”のはざまで悩みながら作品を書いていたと言われます。

彼女は離婚後、幼い娘を抱えながらイギリスのエディンバラで生活保護を受ける日々を送り、家計は常に火の車という状況でした。

暖房費を節約するために近所のカフェに入り浸り、そこでわずかな時間を見つけてはノートに物語を書き綴ったと言われます。「出版を最後の賭けにする」と決心した彼女は、娘をベビーカーに乗せてエディンバラの街を歩き回り、娘が眠ったら最寄りのカフェへ走り、娘が起きるまで執筆に集中したと語っています。

こうして生まれたのが、のちに世界的ベストセラーとなる「ハリー・ポッター」シリーズでした。最初は出版社を探すのにも苦労し、複数の出版社から「子ども向けにしては話が長すぎる」と断られています。けれども、ローリングは諦めず、執筆時間をなんとか工面して自分の情熱を作品の細部に注ぎ込みました。

たとえば、魔法界の小道具やホグワーツの校則、登場人物の家族構成などを緻密に設定し、読者が入り込みやすい世界観を創り上げていったのです。

こうした粘り強い取り組みの結果、12社から断られた末に、ブルームズベリー社がようやく刊行を決断しました。『ハリー・ポッターと賢者の石』の初版部数はわずか500部にすぎませんでしたが、米国版の出版権をスコラスティック社が破格の10万5000ドルで落札し、一気に海外展開が動き出しました。

現在ではシリーズ累計発行部数がなんと6億部を超え、史上有数のベストセラーとなっています。

多くのことを成し遂げた人々の中には、初めから「好きなことで十分稼げる環境」にいたわけではない人が少なくありません。

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