副業も可能?物件オーナーで安定収入のウソ・ホント。今さら聞けない「不動産投資の仕組み」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一方、バブル後は、不動産投資によるインカムゲインに注目が集まるようになりました。

資産の大きな値上がりは期待できなくなったものの、毎月安定して賃料収入が得られるという利点が、将来の不安解消や安定的な資産運用に役立つと考えられたからです。

近年は不動産市況が盛り上がりを見せているため、過去に物件を購入し、不動産投資をしていた方々からキャピタルゲイン狙いの期待も高まっています。

不動産が値上がりしている要因としては、低金利が続いたこと、インフレ、海外投資家の流入、人件費の高騰などが挙げられます。また、輸入国家である日本は、建築資材の多くを海外から調達しており、資材価格の高騰も不動産価格を押し上げています。

建築業界の人手不足も無関係ではありません。担い手が減少しているなか、2024年4月より時間外労働の上限規制が適用され、工期が延びるようになりました。人的コストも建築費に上乗せされるので、当然ながら新築物件価格は上昇します。

そして、こうしたトレンドに追随する形で、中古物件の価格も右肩上がりのカーブを描くようになりました。

他の投資に比べて手間がかからず、安定的に収益が得られるという点も、多くの人の不動産購入を加速させています。このような要因が重なり、市況は盛り上がっているのです。

ただし、キャピタルゲイン前提での不動産投資はリスクが大きいため、多くの方にとってはインカムゲインを主として考えるほうがいいでしょう。

最終的には、不動産投資は保有物件を売却することで、その投資の最終利益が確定するため、どちらか一方ではなく、インカムゲインとキャピタルゲインの双方を考え、投資に取り組む必要があります。

不動産投資と他の投資との違い

2つの利益が期待できる不動産投資ですが、他の投資とは何が違うのか考えてみます。

株式投資、FX(外国為替証拠金取引)、REIT(不動産投資信託)、先物取引─―。「投資」といっても、世の中にはさまざまな手段があります。その中で、リスクが少なく安定的に収益を得られ、投資成果を出しやすいものはどの投資なのでしょうか。

投資と聞いて一番に、株式投資を思い浮かべる人は多いと思います。収益不動産の購入で相談に来られる方々の中にも、既に株式投資をされている方は少なくありません。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事