「3億円タワマン」の下に経営難に陥る創業130年の下駄屋がある街「月島」 新住民と旧住民の間にある"大きな経済格差"によって見えた深い分断

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先ほど話を聞いたあづまや履物店の楠さん同様、相田さんも店は自分の代で終わるだろうと語る。

「どこもそうだろうけど、後継者がいないんですよ。というか、子ども世代が継ぎたいって言ったとしても、継がせるわけにはいかない。それほど売り上げが落ちているということですよね。それでも100年以上続いたのは、”お客様に嫌われない経営”を続けてきたからだと思っています」(相田さん)

「お客様に嫌われない経営」は初代から続く相田書店のモットーだ。常に地元と時代を意識して、その時々に合わせて商品を並べてきた。

「今でいうとトレーディングカードですね。けっこう売れていますよ。また、地元のことを書いた本のコーナーも人気です」(相田さん)

地元コーナー
相田書店の地元コーナー(筆者撮影)

もんじゃ焼きの「竹の子」で舌鼓

さて、せっかく月島に来たのだから、もんじゃ焼きを食べないわけにはいかない。西仲通り商店街の入り口付近にある「竹の子」に狙いを定めて来店した。12時オープンだが、30分前には店前に列ができていた。

ここは、お笑い芸人、ジャングルポケットのおたけさんが経営する店だ。27年前におたけさんのお母さんが店を始めて、3年前におたけさんが引き継いだという。

竹の子
月島の人気もんじゃ店「竹の子」(筆者撮影)

人気メニューの「おたけスペシャル(1650円)」を注文した。生海老、コーン、ウインナー、チーズ、ベビースターラーメンがてんこ盛りの逸品である。

おたけスペシャル
「竹の子」のおたけスペシャル(筆者撮影)
鉄板で焼いているところ
「竹の子」のおたけスペシャル(筆者撮影)
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