ドラマ「最後の鑑定人」に見る≪人間観察術≫ あの人の嘘は“しぐさ”に表れる!
2018年6月12日にシンガポールで開かれた米朝首脳会談。朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長が4つめの共同声明にサインしているシーンを見ると、金委員長の右側の口角が引き上げられているのがわかります。重要場面で確認された軽蔑微表情の実例です。会談後、「核を放棄する」という約束が守られたか否か。言うまでもないでしょう。
恋愛相手の本音を知るには、別れ際のある余韻に注目!
次のドラマシーンはどうでしょうか。
首をわずかに横に振りながら、顔を背けた瞬間、笑顔を消失させるホスト風の男性。首を横に振るのは、否定です。「わずか」がポイントです。抑制された本音が、抑えきれずに微妙な動き=微動作として生じてしまっているのです。突然の笑顔の消失は、作り笑いのサイン。本心では愛してなんかいないのでしょう。
恋愛関係を意識している相手が自分をどう思っているか。確かめる絶好のタイミングは別れ際です。「じゃあ、またね」「さようなら」「今日は楽しかったね」と笑顔で別れるとき、相手が踵を返した瞬間、「○○君」「○○ちゃん」と(大きな声だと相手を驚かせてしまうので、通常の声量で)呼び、振り返ってもらってください。
心から楽しい時間だと思っていたら、振り返ったその顔に笑顔の余韻が残っています。心から笑顔になると、笑顔はゆっくりと消えるのです。一時でも別れるのが寂しくて、悲しみ表情を見せてくれる場合もありますが、ここでは笑顔に絞りましょう。振り返った顔が真顔だったら…次のお食事やデートで挽回しましょう。
本作は、ミステリーとしてワクワクドキドキ楽しめるのはもちろんですが、上記で紹介したもの以外にもさまざまな表情、しぐさが登場しています。本当にわずかなシーンでも、表情やしぐさ、その他言動に意味を持たせている場合もあります。
「この表情にはどんな意味があるのだろう?」
「このしぐさは、マニピュレーターだ!」
「今、微表情が出た?」
――そんなふうに、高倉の視点で視聴して頂くのも一興。人間観察力が向上するかもしれません。是非、楽しみながら探してみてください。
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