《大金持ちがスイスに子どもを留学させる理由》驚愕の学費でも通わせたい、世界中の富豪が集まる“特別な環境”とは

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教育面では、ボーディングスクールは課題解決型・探究型の学習を重視しています。例えばIB(国際バカロレア)を採用している学校では、自ら問題を発見し、論理的に考え、プレゼンテーションやエッセイを通じて発信する力が育まれます(日本にもIBを採用している学校はあります)。

IBは国際的に認められた教育プログラムで、探究型学習と論述力の育成を重視しており、生徒がグローバルな視点で問題を解決する力を育むことを目指しています。そして、世界統一の卒業試験で一定の成績を取ると、大学に進学するための修了資格を取得することができます。

教育面以外でボーディングスクールが持つ特徴としては、生徒の生活面やメンタルケアにも配慮したサポート体制が整っていることです。多くの学校には専任のカウンセラーが常駐し、生徒一人ひとりの精神的な健康をサポートしています。

また、ボーディングスクールは小規模なところが多く、教師やスタッフと生徒の距離が近く、何かあればすぐに相談できる体制が整っています。そのため、日本のように「先生が忙しくて相談できない」といった状況が少ないのも利点です。このようにして、生徒たちはストレスや不安を感じた際に適切なサポートを受けることができるため、健全な心身の発達が促進されます。

これらの特色により、海外のボーディングスクールは生徒の自立心や国際感覚を育むだけでなく、将来の大学進学やキャリアの選択肢を大きく増やします。日本国内の大学だけでなく、欧米やアジアの名門大学への進学ルートも視野に入るため、「グローバル化が加速する時代に対応できる人材」へと成長するチャンスを得ることができるのです。

多国籍かつ国際的な環境で学べる

最後に、私が専門とするスイス留学におけるボーディングスクールの特徴についてご説明しましょう。

まず、スイスのボーディングスクールは多国籍かつ国際的な環境が特徴です。大半の生徒は留学生で構成されており、学校にもよりますが30〜120カ国の国々から生徒が集まっています。この国際色豊かな環境で生活することで、生徒たちは異文化理解を深め、多様な価値観に触れながら、グローバルな視野を広げることができます。

次に多言語教育も大きな特徴の一つです。スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つの公用語を持つ多言語国家であり、この環境を活かした教育が提供されています。多くの学校では英語が主要言語として使用される一方で、フランス語やドイツ語を学べる機会も多く、留学生の母語教育も大事にするため、バイリンガルやトリリンガルの教育が可能です。この多言語環境は、将来的に国際社会で活躍するための大きなアドバンテージとなります。

さらに、スイスの自然環境も魅力の一つです。スイスはアルプス山脈をはじめとする豊かな自然に恵まれており、スイスのボーディングスクールではこの環境を最大限に活用した教育を行っています。

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