中国は台湾の歴史に無知、独立か否かは台湾が選ぶ--陳菊・台湾高雄市長/民進党代理主席

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中国は台湾の歴史に無知、独立か否かは台湾が選ぶ--陳菊・台湾高雄市長/民進党代理主席

今年1月の総統選挙で、政権交代を果たせなかった台湾の最大野党・民主進歩党(民進党)。蔡英文主席はすでに敗北の責任をとって辞任し、5月に党員選挙によって選ばれる新主席が選出されるまで、台湾第2の都市・高雄市市長で同党重鎮の1人、陳菊氏が代理主席を務めることになった。

その陳菊氏が今回、来日した。東京国際食品・飲料展(フーデックス・ジャパン)に台湾産の農産品をアピールするため、高雄市周辺の雲林県の蘇治芬県長(知事)、嘉義県の張花冠県長を伴って訪日した。訪日の具体的な目的や、民進党の状況などについて聞いた。

--今回の訪日の目的は何ですか。

陳菊市長(以下、陳) 台湾の中でも高雄がある南台湾は重要な農業地域だ。そのため、今回は東京食品展に参加するために来日した。

具体的には2つある。1つは、東日本大震災で甚大な被害を受けた日本にエールを送るためだ。高雄も2009年、台風8号による大水害で苦しみ、震災後の日本の苦しみをよく理解できる。震災から1年が経ち、あらためて今の日本を元気づけたいと考えた。

日本は決して孤独ではなく、台湾はつねに日本を思っていることを伝えたい。今回は、台風で被災した地域で作られたバナナなどの果物を、仙台の小学校などに贈るつもりだ。

 


陳菊市長

 


 もう1つの目的は、南台湾の農産物の品質のよさを日本に伝えるためだ。台湾でも農業で有名な南台湾では、高品質で安全なコメ、お茶、野菜、果物が採れる。それらを、今まで以上に日本に輸出したい。現在、日本の青森リンゴなどは台湾に輸入されている。台湾にない品質の高いリンゴを、われわれは喜んで受け入れてきた。

一方、日本で足りない、あるいは生産できない農産品をわれわれも輸出したい。日本と台湾は近いので、農業面で双方が満足できる貿易を進めていきたい。日本にも、台湾の農産品を受け入れていただきたい。

 

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