中国は台湾の歴史に無知、独立か否かは台湾が選ぶ--陳菊・台湾高雄市長/民進党代理主席

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ただ、民進党はあくまで国民の選択を尊重したい。台湾国民が統一でも独立でも、自由に選択できる国でありたい。中国の政府は自らの主観で国民党を優先するのではなく、民進党が国民党による圧迫の中で生まれたことを認識しなければ、正しい台湾の姿を把握できないと考えている。私個人の考えは重要ではない。今回の総統選挙で民進党が選ばれなかったことはたいへん残念だが、これは国民の選択だと受け止めている。

選挙戦では、一部では不正もあったり、中国政府の干渉もあったが、80万票差で負けたのは事実。この事実は受け止めなければならない。したがって、独立するかしないかも、台湾国民の選択に任せたい。

--日本にはどのような印象を持っていますか。

 個人的には、日本との距離は近い。日本統治下で台湾が成長した面もあった。父親の代は日本の教育を受け、日本のために戦った人も多い。日本は台湾の制度を整えてくれた。今でも多くの台湾人、特に若者世代は日本が好きだ。旅行したい国のトップでもあり、同じ外国でも日本への気持ちは違う。

高雄市は100年前に、港湾や鉄道をはじめとして、日本人が建設してできた都市だ。その縁もあり、今後も日本とは友好関係を続けていきたい。日本企業の誘致も積極的に行いたい。

民主主義を勝ち取る過程で、法律家など多くの日本人が助けてくれた。台風被害でも、日本から多くの義援金をいただいた。震災後、高雄市役所内では1日分の給料を義援金とし、4300万台湾ドル(約1億2900万円)を集めた。

--高雄の魅力は何ですか。

 さまざまな宗教があり寺院が多く、海に囲まれているため、海産物がおいしい。港が多いので、日本人は好きなはず。

--現在は代理主席ですが、主席に就任する考えはありますか。

 それはない。市長の仕事は重要だ。従来の高雄市と高雄県が合併してからまだ1年。工業都市の高雄市と農業地帯の高雄県との格差の解消も重要課題であり、この解決に専念したい。主席選挙に立候補しないことはすでに公言している。新主席にも1つの仕事に専念してほしいし、そのための協力は惜しまない。

陳菊 Chen Chu
 1950年、台湾・宜蘭県生まれ。80年に反政府デモの首謀者として拘束、6年間投獄された。出所後、民進党設立に参加。陳水扁政権では閣僚も務めた。2006年に高雄市長、11年再選。台湾でも放映された日本のアニメ「あたしンち」の主人公の母親に似ているとされ、その中国名「花媽」がニックネーム。

蘇治芬 Su Chih−Fen
 1953年、台湾・雲林県生まれ。2005年から現職。

張花冠 Helen Chang
 1954年、台湾・嘉義県生まれ。2009年から現職。

(聞き手:福田恵介、張子渓)

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