「えっ、俺は聞いてないよ、そんな話」ウソや嫌がらせは”日常茶飯事”→職場のヤバい”サイコパス上司”の特徴

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サイコパスは、基本的にウソつきです。自分の利益になるのなら、いくらでもウソをつくことができます。

他人のことは「どうでもいい」

サイコパスは、粗悪な商品でも平気な顔でお客さまに売りつけます。なぜかというと、そうすれば会社での自分の評価が上がるからです。お客さまのことなど、微塵も考えていません。考えるのは、自分の利益になるかどうか。それだけです。

粗悪品をつかまされていたお客さまがどれほど不愉快な思いをするのかということを、サイコパスは考えません。そういうことはサイコパスにとって「どうでもいいこと」なのです。

カナダにあるブリティッシュ・コロンビア大学のアリシア・スピーデルは、非行少年45名と非行少女15名に、サイコパスの度合いを測定する心理テストを受けてもらい、その得点によって低いグループ、中くらいのグループ、高いグループの3つにわけました。

また、自分がウソをつくときの動機について質問し、どれくらい「自分の利益になるから」という理由を選ぶのかも調べてみました。その結果、サイコパスの度合いが高くなるほど、自分にとっての利益になるのならウソをつくのも平気だと考えることがわかります。

利益のためなら平然とウソをつけるという点では、サイコパスはまさに詐欺師のようなタイプ。

サイコパスの上司は、こちらがきちんと仕事の進捗を報告していても、「えっ、俺は聞いてないよ、そんな話」とウソをつくことがあります。

したがって、上司がサイコパスだと思うのなら、報告をするときにも口頭ですませるのではなく、面倒でもメールで報告したほうがいいかもしれません。メールならばやりとりの記録があり、証拠を残すこともできるからです。

内藤 誼人 心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長

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ないとう よしひと / Yoshihito Naito

心理学者。有限会社アンギルド代表取締役社長。立正大学客員教授。

慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。世界の最新心理学研究結果をエビデンスに、ストレスを軽減し、生きていく元気が生まれるヒントやアクションを提案し続ける心理学系アクティビスト。

趣味は釣りとガーデニング。

著書は『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3 時間でわかる本』(明日香出版社)など200冊を超え、ロングセラーやベストセラーも多い。

公式X https://x.com/naitouyoshihito

YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@naitouyoshihito

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