「えっ、俺は聞いてないよ、そんな話」ウソや嫌がらせは”日常茶飯事”→職場のヤバい”サイコパス上司”の特徴

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サイコパスは、激情にかられやすく、「ついカッとなって」人を殺してしまうタイプだと誤解されていますが、そんなことはありません。むしろ逆です。

激情にかられず、計算高い

カナダにあるダルハウジー大学のマイケル・ウッドワースは、125名の殺人犯にサイコパスのテストを受けてもらい、その得点の高低によって34名のサイコパス群と、91名の非サイコパス群にわけました。

そして彼らの殺人事件が計画的なものだったのか、それとも衝動的なものだったのかの関連を調べてみると、サイコパス群の犯罪の93・3%は、入念に練り上げられた計画殺人であることがわかりました。非サイコパス群では計画殺人は48・4%にすぎません。

予想に反して、サイコパスはきちんと計算して行動をするのです。

昔の上司は、何か気に入らないことがあると部下をすぐにぶん殴っていました。ビンタをすることも日常的にありました。鉄拳制裁です。しかし、今ではそんなことをしたら確実に暴力事件ですし、会社はクビになりますし、逮捕されてしまいます。

そのためでしょうか、計算高いサイコパスは、明らかな暴力は振るいません。また、パワー・ハラスメントで訴えられないよう、慎重に言葉を選びながら、ネチネチといつまでも部下をイジメるのです。ハラスメントになるか、ならないかという微妙なラインを計算して自分の不満のはけ口にしています。

もし読者のみなさんの上司がこういう計算高いサイコパスなら、何を言われても、涼しい顔をしているとよいでしょう。どんな暴言をぶつけられても、「はぁ、すみません」ととぼけた顔で返答していれば、「こいつは、反応が悪くて、イジメ甲斐がないな……」と考え、ハラスメントをやめてくれるかもしれません。

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