30年で農家が9割減…日本一の「うずら卵」生産地に異変、背景に農家を襲った”四重苦”。生き残りを賭け狙う”うずらのプロテイン化”

実際に試食をさせてもらったが、たしかに和風出汁がうずら卵はもちろんのこと、他の食材の味を引き立てている。薄めのさっぱりとした味付けなので、夏バテで食欲が失せがちなこれからの季節にも重宝しそうである。
これだけで物足りなければ、ご飯にかけて中華飯風にしたり、サラダにトッピングしたりと、アレンジがきくのも和風出汁ならでは。あらためて和風出汁のポテンシャルの高さを実感した。
うずら卵のスイーツも
また、賞味期限は6カ月と長く、防災用の常備食としても利用できる。缶詰メーカーなので、缶詰にしたり、レトルトパウチにしたりすれば、より賞味期限は延びると思うが……。
「パッケージに透明パウチを採用したのは、見た目も美味しくすることと、もう1つ目的があります。それはお子様と一緒にパウチの上からうずら卵を触ったり、潰したりしてほしいのです。そして、もう2度と痛ましい誤嚥事故が起こらないように、噛むことの大切さを伝えていただきたいという願いを込めました」(飯田さん)
実はうずら卵を使った新商品の開発は他でも進んでおり、味付けのバリエーションを増やそうと試作した甘い味付けのうずら卵にヒントを得て完成させたのが「UZU-HABI SWEETS」である。卵なのでプリンやケーキの材料にもなると考え、甘い味付けのうずら卵があってもよいのではと思って作ったそうで、みるく風味とバナナ風味、黒糖風味の3種類のフレーバーを用意している。

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