貯金ほぼナシから"わずか4年"で資産700万円!「地方では多いかも、でも余裕があるわけではない」世帯年収950万円夫婦のリアルな蓄財事情

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ネモさんの預金残高は現時点で約660万円に上り、他にNISA(少額投資非課税制度)口座の投資信託や株式も時価75万円ほどになっている。とはいえ、ネモさんが目指す1000万円はあくまで安全資産ベースで、NISAの投資資産はオマケのようなものだという。

「全世界株式型の投資信託の積み立てや優待投資をしていますが、購入した優待銘柄は全て10万円以下。余裕資金で投資を楽しんでいる感じです。ストレスフルな医療従事者の気分転換ですね」

投資はあくまで余裕資金であり、必要資金にはカウントしない。そうしたネモさんの堅実性の一端を示すのが節税意識の高さだ。

給与所得者の所得控除はフル活用している。ネモさんはiDeCo(個人型確定拠出年金)の小規模企業共済等掛金控除を受けており、生命保険料控除も夫婦それぞれが子育て世代向けの年間12万円の枠を使い切っている。

ふるさと納税でも目一杯恩恵を受けるために、2人とも毎年、控除の上限額すれすれまで寄付をする。「今年は医療費控除を受ける予定なので、その分も考慮して上限額を算出しています」というから徹底している。返礼品は“医療従事者の必需品”である栄養ドリンク、トイレットペーパーなどを受け取り、家計に役立てている。

教育・老後資金はどう備える?

しっかり者のネモさんだが、長女の教育資金や夫婦の老後資金についてはどのように考えているのだろう?

前者については、これまでにもらった祝い金や児童手当をそのまま貯蓄してあり、総額が200万円近い。その上で、「コストがかかりそうな進路を希望したら、その時には私がパートからフルタイムに復帰して働けばいい」というのがネモさんのスタンスだ。

責任感を持たせるため「大学進学に際してはあえて奨学金を利用させる」ことも視野に入れており、学資保険などへの加入は考えていないという。

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