「ながら運転は1万2千円」「歩道通行でも6千円」の”罰金”だが…。ウーバー配達員も困惑「自転車青切符の導入」が無理筋な理由
SNSの投稿には「子供を乗せたお母さんの自転車も車道を走れと?」「今度は自転車に車がはねられる事故が増えそう」「まずは自転車道を整備するべき」など、歩道通行の青切符導入に対する不安(不満)の声を多く見つけることができる。

ただし青切符導入に対して「信号無視や一時停止無視はガンガン取り締まってほしい」「スマホやイヤホンは普通に危ない」といった意見も同じように目立つ。
法律が実情に追い付いてないのか、実情に法律が追い付いてないのか……。その答えはわからないが、青切符導入で多くの人が違和感を覚えているのは「歩道通行」に関してであり、その他の罰則強化については賛成の声が多いのだとすれば、国民の声はこのような文章にまとめられるかもしれない。
~自転車の危険運転により、不幸な事故が起きてしまうことは誰も望んでない。街を歩いているときや車を運転しているとき、マナーの悪い自転車にヒヤリとさせられたことも少なくない。青切符導入に嫌だなと思う気持ちはゼロではないが、社会を良くするため、青切符導入には賛成。だけど現実問題、自転車の車道通行には難しい部分がある。ここを切り分けて考えたうえで、国民の声を聞きながら、青切符導入を検討してほしかった……~
制度を考案した官僚の皆さんは、忙しくて自転車に乗る暇がないのか。最終的に決定した政治家の皆さんは、運転手付きの車に乗っているから実態がわからないのか……これは私の邪推(というか皮肉)だが、いずれにせよ実態に即しているとは思えないし、青切符を切る警察官の方々も、猛烈な抗議を受けて大変そうだ。
逆に危険? 自転車の車道走行に潜むリスク
おまけに、自転車の車道通行が「(自転車ユーザーにとって)安全なのか?」という点も指摘したい。
ウーバー配達員として長年ママチャリに乗っている私は、自転車の車道通行は場所やシチュエーションによって、かなりの危険が伴うと感じている。例えば車道の端には「溝」や「段差」があるケースが少なくない。ここにタイヤの横側をすったりハマったりした結果、バランスを崩して横転しそうになったことが、過去に私は何度もあった(特に滑る雨の日に多い)。
他にも、強風に煽られて車道の白線を超えそうになったり、自動車が(わざと?)ギリギリのところを走行してきたり、後ろからクラクションを鳴らされたり……。


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