
続いて1.8Lターボを搭載した「SPORT EX」グレードに乗り換える。S:HEVと比較して、引き締め効果を高めたダンパー設定(低速域から減衰力が立ち上がる特性だが、最大値はS:HEVとほぼ同じ)と、S:HEVモデル比マイナス100kgの車両重量によって、軽快な走りを異なる3つの走行状況で体感できた。
また、プロトタイプで実感していた“スポーツ色強め”といった印象から、今回の公道試乗では滑らかさが際立つ乗り味へと印象が変化した。プロトタイプ試乗時は雪交じりの寒空、今回の試乗は27度以上の夏日とあり、タイヤから受ける振動特性も異なっていることも要因のひとつだろう。
実用領域での扱いやすさが向上

もうひとつ良かったのは、新型フォレスターで味付けを変えたターボエンジンの出力&トルク特性だ。エンジン型式に変更はないものの、40km/h付近からの加速特性に大きな違いがある。スバル各車はアクセル開度を11.6インチモニター上部に表示できるが、その値が25%を超えない領域、つまり実際の運転環境で多用するところでグンと力強くなった。
従来型とエンジン回転数は同じながら、新型は200~300ccほど排気量が大きくなったかのように力強い加速を継続する。高速道路の本線合流でもその恩恵はあり、アクセルペダルの開度を深めなくとも一定のままで時間経過と共に加速度が高まっていく。
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