【歴代モデルの美点はそのまま進化】スバル新型「フォレスター」をオフロード&街乗りで試乗。ハイブリッドとターボで明確に異なる走り

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乗り味はダイレクトフィールが強め。路面の状況をハンドルからは反力として、シートからは上下左右の振幅として連続した揺れを車内に伝える。走行環境と対話しながら走れるという安心感につながるものの、大きな凹みでは想定以上に身体とシートの密着が薄らいだ。

オフロード新旧乗り比べで感じた明確な差

新型フォレスターのフロントフェイス
新型フォレスターのフロントフェイス(写真:三木 宏章)

続いて新型e-BOXER。さすがS:HEV! 駆動モーター(119.6PS/270N・m)が力強い。アクセルペダルは一定のままでも、強まる斜度(≑高まる負荷)に応じた駆動力をハイブリッドシステムが生み出しつつ、2.5Lボクサーエンジンと連動して4つのタイヤをまわし続ける。複数の試乗車両が何度も斜面を走っているため、試乗後半は路面が滑りやすくなってきたが、3輪が滑っても1輪が路面を捉えている限り前に進む機械式AWDはやはり心強い。

シンメトリカルAWDメカニズムの考え方は従来型と同じだが、新型では余力たっぷりで滑らかな出力特性のS:HEV駆動モーターが立役者となり、力強く、かつ変動しにくい駆動トルクを生み出すため姿勢を乱すことなく登り切る。ここは大きな安心感につながった。

乗り味に違いはないだろうと予想していたが、じつは駆動力以上に違いがあった。高い剛性で定評のあった「SGP:スバルグローバルプラットフォーム」を、新型ではフルインナーフレーム化/構造用接着剤の塗布面積拡大/スポットタイプナットの採用/シート直付け&スポットタイプナットの採用/高減衰マスチックをルーフに採用したことなどで、悪路、とりわけ今回のような登坂しながら凹凸を連続的に乗り越える場面で、ドライバーや乗員は恩恵を受ける。

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