
ドア前端には三角窓(視界確保用で開閉しない)を先代に引き続き採用しつつ、ドアミラー全体のサイズを先代から小型化(鏡面サイズは同等)してサイドウインド越しの視界を拡大している。視界の広さは今回のオフロードコース試乗でとても助けられた。最小回転半径は18/19インチタイヤ装着車ともに5.4mと小さく、加えて前後の見切りがよいから数値以上に扱いやすい。
間違いなくスタイリッシュだ。しかし、世界中でSUVがもてはやされ、主要メーカーの中にはSUVの販売比率が50%を超えるところもある。ともかくSUVを目にしない日はない。フォレスターは前述のようにグリルやヘッドライトの形状に工夫を凝らしワイド感を演出しているものの、全体のシルエットはオーソドックスなSUVのそれだ。
おすすめのグレード&スタイルについて

一方で、新型フォレスターでは、豊富なディーラーオプション(アクセサリー)が内外装パーツとして潤沢に用意されている。個性化を図りたいユーザーにはおすすめだ。聞けば、新型フォレスターの商品企画がはじまった段階からディーラーオプションの開発も同時にスタートしているという。
外観では「X-BREAK」「Premium」「SPORT」と3グレードごとに合わせて各パーツをデザインし個性化を強めた。筆者のおすすめはX-BREAK向けの「アドベンチャースタイルパッケージ」だ。まず顔つきがよい。オリジナルのワイド感を強調したデザインに、縦方向の立体造形物を合わせたことで1730mmの車高とのバランスがさらに良くなった。立体造形物で心配になるのが、新型フォレスターが世界で初採用した「サイクリスト対応の歩行者保護エアバッグ」との整合性だが、「テストを重ね、正しく機能することが実証されています」というから安心だ。
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