【歴代モデルの美点はそのまま進化】スバル新型「フォレスター」をオフロード&街乗りで試乗。ハイブリッドとターボで明確に異なる走り

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ところでCB18型エンジン(1.8Lボクサーターボ)は、デビュー当初より、ストイキ燃焼/着火アシストリーン燃焼/均質リーン燃焼をもつ。筆者はそれをメルセデス・ベンツのM276型などと同じ純粋に3モード燃焼と捉えていたが実際はそうではないようだ。

「着火アシストリーン燃焼はスパークプラグ周辺だけでストイキ燃焼を行うものでドイツメーカーの3モードとは異なります」と、エンジン開発担当者から回答を得て理解を深めることができた。

車重と走りの関係性

フロントシート
フロントシート(写真:三木 宏章)

試乗を終え、走行中に抱いた疑問点を、新型フォレスターを開発された技術者に伺ってみた。まずは“小さなドスンはなぜ?”から。同じ道を、同じ速度で、同じ225/55R18のオールシーズンタイプのタイヤを履く1.8Lターボモデルで走らせてみても、小さなドスンを感じない。

「まずS:HEVとターボでは、走りの狙いどころが異なります。さらに車両重量はS:HEVがターボよりも100kg重くなっています。よって、性格違いと重量の差分を考慮したダンパー&スプリングの設定をしていますが、それに起因するのかもしれません」との回答をいただいた。

次に“クロストレックよりもフォレスターのS:HEVのほうが低速域では力強いのでは?”という疑問。

「両車のS:HEVはシステムとして違いを設けておらず電動モーターの型式も同じです。ただし、フォレスターはクロストレックのS:HEVと比較して車両重量が80kg重くなっています。我々としてはS:HEVのシステムとして車種ごとに最適な動力性能を作り込んでいます。フォレスターでは重量の差分を加味した専用駆動モーター出力特性制御でそれを補っています」とのこと。

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