アミノ酸由来以外の調味料が使われていると「調味料(アミノ酸等)」の表示になります。こちらの表示のほうがよく見かけると思います。
たとえば、かつおのうま味とされる「イノシン酸ナトリウム」、しいたけのうま味とされる「グアニル酸ナトリウム」は、「核酸」と呼ばれる調味料で、これらも「遺伝子組み換え技術」でつくられます。
これらを「グルタミン酸ナトリウム」と併用すると「調味料(アミノ酸等)」になるわけです。
ドレッシングやサプリメント、健康飲料のアミノ酸も?
それから市販のドレッシングやソースのとろみ付けに使われる「キサンタンガム」も遺伝子を組み換えられた菌からつくられます。
ノンカロリーの甘味料「アスパルテーム」、みそを着色する「VB₂(ビタミンB₂ 別名リボフラビン)」も「遺伝子組み換え技術」によってつくられています。
意外なところでは、サプリメントや健康飲料のアミノ酸。
「アミノ酸飲料」「アミノ酸補給」などのうたい文句で売られているサプリメントやドリンクも「遺伝子組み換え技術」が使われていることが多いのです。
しかし、これらは「遺伝子組み換え技術によってつくられた」とは表示されていません。
なぜ表示されないかというと、最終的にアミノ酸は完全に分解されているという理由です。「遺伝子組み換え技術」でつくられる添加物は表示は不要とされています。
さらには「アミラーゼ」など、食品製造に不可欠な分解酵素も遺伝子組み換え微生物が多く使われています。分解酵素は加工助剤として使われる場合、表示は不要です。
このように「遺伝子組み換え技術」でつくられる添加物はほかにも多くあり、その多くが表示をしなくてもいいとされています。
そもそも、加工食品というものは「顔も見たことのない人」につくってもらうものです。
「原料」「コスト」「生産性」「生産効率」を考えてつくられるもので「遺伝子組み換え技術」は避けて通れないところがあります。「加工食品はそういうものだ」と自覚するしかありません。
現状の仕組みでは、消費者には「裏側」がわからず、避けようにも避けることができないのです。
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