「夜型人間ほどパワハラの傾向が」職場のヤバい人の超意外な特徴とは

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ヴェセルカは、253名の大学生に、7つの大罪、すなわち、「傲慢」「嫉妬(妬み)」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」の欲望をどれくらい感じるのかを教えてもらう一方で、ダーク・トライアドを測定するテストも受けてもらいました。

その結果、ダーク・トライアドの得点が高い人ほど、7つの大罪のすべての欲望を強く持っていることがわかったのです。ひとつやふたつではありません。7つともすべて高かったのです。

妬むだけでなく、行動にうつす

ダークな性格の人は、欲望があることを罪深いことだとは思っていません。

むしろ、欲望を持つのは、人間として当たり前のことだと考えているのではないでしょうか。

おいしいものを腹いっぱい食べたいとか、魅力的な異性を自分のモノにしたいとか、そういう欲望は、ダークな性格の人でなくともそれなりに持っていると思います。私も聖人君子ではありませんので、恥ずかしながらそういう欲望は人並みにあります。

職場の人気者に対して、私たちは「○○さんはいいなあ……」と嫉妬の気持ちを持ちます。他人を羨むのはごく自然な感情ですので、そういう感情を持つこと自体は別におかしなことではありません。

ところがダークな性格の人は違います。そういう人は、心の中で妬むだけでなく、人気がある人に対する悪いゴシップをさりげなく流し、人気者を引きずりおろそうという行動を起こすのです。あるいは、意味のない仕事をこれでもかというほどに与えて苦しめようとするのです。

では、どうすればダークな性格の人の妬みの対象にならずにすむのかというと、できるだけ自己卑下をしておくこと

自分の仕事がうまくいったとき、周りの人にチヤホヤされても、「私は本当に何もしていないんですよ、上司の○○さんのサポートのおかげなんです」とか「たまたまうまくいっただけで、恥ずかしながら私の実力ではないのです」と自己卑下するようにしましょう。

できるだけ謙虚に、自己卑下して見せていればダークな性格の人に妬まれることもありませんし、嫌がらせを受けることも避けることができます。

もちろん、紹介したダークな人の特徴も一側面にすぎませんので、相手を理解しようとするヒントとして、参考程度にしていただければ幸いです。

内藤 誼人 心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長

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ないとう よしひと / Yoshihito Naito

慶応義塾大学社会学研究科博士課程修了。社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビスト。趣味は釣りとガーデニング。著書に『世界最先端の研究が教えるすごい心理学』(総合法令出版)、『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『図解 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本』(明日香出版社)など多数。その数は200冊を超える。

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