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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

「安く食べてほしい」に毒されていた…。650円だったラーメンが15年で1800円となった「飯田商店」。変えたのは自分たちの“思い込み“だった

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  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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その後、「自分のラーメンを作りたい」という思いで、2010年3月、実家の会社の跡地で「飯田商店」をオープンした。

湯河原にある名店「飯田商店」。「食べログ」では驚異の4.10点を誇り、全国1位となっている(2025年6月1日現在)。(筆者撮影)

「敬愛する故・佐野実さんの『支那そばや』のラーメンに衝撃を受けたことをきっかけに、自分が作ったスープ、自分が作った麺でお店を作りたいという思いが強くなりました。

『飯田商店』を開業した時は、今日明日のことで精いっぱいで、10年、15年後のことはまったく考えられませんでした。ただ、おいしいラーメンを作ればお客さんは来てくれると信じて作っていました。

今思えば考えが浅くて、現実はまったくクオリティが追いついておらず、なかなかスタートダッシュが切れなかったんですけどね」(飯田さん)

当時提供していたラーメンは、神奈川・相模原の「69’N’ROLL ONE」に強く影響を受けた一杯だった。オープンから数年はまだ町のラーメン屋さんという感じで、たまに並びは出るがまだ誰でも食べられるお店だった。

9年目にラーメンをリニューアル

醤油らぁ麺は2025年現在、1800円で提供されている(筆者撮影)

飯田さんはいつ頃から将来や未来を考えるようになったのか。

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