その後、「自分のラーメンを作りたい」という思いで、2010年3月、実家の会社の跡地で「飯田商店」をオープンした。
「敬愛する故・佐野実さんの『支那そばや』のラーメンに衝撃を受けたことをきっかけに、自分が作ったスープ、自分が作った麺でお店を作りたいという思いが強くなりました。
『飯田商店』を開業した時は、今日明日のことで精いっぱいで、10年、15年後のことはまったく考えられませんでした。ただ、おいしいラーメンを作ればお客さんは来てくれると信じて作っていました。
今思えば考えが浅くて、現実はまったくクオリティが追いついておらず、なかなかスタートダッシュが切れなかったんですけどね」(飯田さん)
当時提供していたラーメンは、神奈川・相模原の「69’N’ROLL ONE」に強く影響を受けた一杯だった。オープンから数年はまだ町のラーメン屋さんという感じで、たまに並びは出るがまだ誰でも食べられるお店だった。
9年目にラーメンをリニューアル
飯田さんはいつ頃から将来や未来を考えるようになったのか。


















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