「吉本独立後に地上波復帰も…」令和ロマン・髙比良くるま(30)、テレビ出演継続への"リアルな壁"
一方、闇営業問題の際に「スッキリ」(日本テレビ系)で所属事務所である吉本興業を公然と批判した極楽とんぼの加藤浩次は、エージェント契約を経て独立したが、いまだに「人生最高レストラン」「がっちりマンデー!!」でMCを務めている。
また、キングコングの西野亮廣は2021年に吉本興業を離れて独立した。それ以前から地上波以外の場所を中心にしてクリエイティブな活動を続けてきたため、それまでとは仕事内容もほとんど変わっていないように見える。
実力やそれまでの立ち位置次第?
彼らはいずれもコンビの片方だけが吉本興業から独立したというパターンであるため、くるまと類似の事例だと考えて良いだろう。一様にテレビに出られなくなるというわけではなく、加藤のようにMCクラスの逸材であればそのままレギュラー番組を続けられることもあるし、西野のようにそもそもテレビに軸足を置いていなければ、ほとんどそれまでと変わらないこともある。
くるまの場合、出られるかどうか以前に、そもそも本人がテレビに出たいのかどうか、という問題がある。彼は過去に「テレビには出ない宣言」をして話題になっていたことがあった。のちにそれについてはたびたび釈明しており、絶対に出たくないという意味ではなく、自分が出る必然性がないような番組は出演依頼が来ても断ることもある、ということだったようだ。
ただ、「M-1グランプリ」で前人未到の2連覇を果たし、持論を高速でまくしたてる「考察キャラ」として知られる彼には出演オファーが絶えず、これまでにも多くの番組に顔を出してきた。今後も今まで通りのペースでテレビに出られるのかというと、そこは未知数である。
露骨に干されることはないかもしれないが、不祥事を起こして「訳あり」の状態になったうえに、本人は「テレビに出たくない」と言っているという認識も広まっている。そんな状況で今の彼がテレビに出ることには、何らかの意味が求められるようなところがある。
本人やファンがそれを望んでいなくても、スタッフや一般の視聴者の中にそう感じる人が出てくることは避けられない。そこがネックになる可能性はある。

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