令和ロマン“じゃない方芸人”の松井ケムリ(31)が相方不在でソロ覚醒 不祥事をネタにして笑い飛ばす実力はいかに育まれたか?

2023年と2024年の「M-1グランプリ」で前人未到の2年連続優勝を果たし、多くの人々に衝撃と感動をもたらしたお笑いコンビ・令和ロマン。偉業を達成した直後の2025年は、彼らにとって明るい年となるはずだった。
だが、そう思われていた矢先に、彼らは大きなトラブルに見舞われた。ボケ担当の高比良くるまが過去にオンラインカジノで違法賭博を行っていたことが明らかになり、それを理由に自粛期間に入ることになったのだ。コンビとしての活動ができなくなり、しばらくはツッコミ担当の松井ケムリが個人で活動を継続することになった。
ただ、不幸中の幸いだったのは、そのことでケムリの個人としての能力が再評価されていることだ。1人でライブに出て漫談を披露したり、テレビに出たり、ポッドキャスト番組「令和ロマンのご様子」に出演したりしている。
令和ロマンはくるまが主導していた!?
私は以前からこの番組を熱心に聴いていたが、ケムリ1人になってからも番組の雰囲気はそれほど変わっていない。もちろんくるまが抜けたことで2人のやり取りがなくなり、掛け合いの妙が失われたという印象は否めないが、その分だけケムリ個人の話をじっくり味わえるようになっていて、それはそれで悪くないという感じがする。
バラエティ番組などでは相方の不祥事も明るくネタにして笑い飛ばしている彼の姿に驚いている人も多いようだ。一般的には、もともと令和ロマンはくるまが主導しているコンビだと思われていたからだ。ケムリはいわゆる「じゃない方芸人」だと考えられていた。
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