食料品高騰や品不足が相次ぐ…それでもコーヒーが品薄にならない深い理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

こういった状態にならないように、常に産地とやりとりをすることも重要ですし、そういったことが起こり得る業者を見極める、リスク管理の力が重要です。

コーヒーは世界とつながる鍵

世界のビジネスエリートが身につけている コーヒーの教養
『世界のビジネスエリートが身につけている コーヒーの教養』(あさ出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

このように、コーヒーのトレーディングにおいては、常に世界の動向と各コーヒー生産地の状況、ひいては取引先の輸出会社の状況を把握しておく必要があります。

昨今は、様々な要因で食料品の値段が軒並み上がったり、品不足が続いたりしています。しかしコーヒーについては、価格の変動はあるものの、生産地と消費国双方のコーヒーサプライチェーンのプレイヤーに支えられながら安定した供給がなされているのです。

皆さんにとって一杯のコーヒーは、仕事に集中するためのカフェイン補給または、ほっと一息つくためのルーティンかもしれません。

ですが、ちょっと視点を変えてみると、コーヒーは世界とつながる鍵にもなります。輸入コーヒー、近所のカフェ、なじみの無い国のニュース、国際的な流通事情——その背景には、意外なつながりがあるのです。

山本 博文 株式会社坂ノ途中 執行役員

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

海ノ向こうコーヒー事業部所属。2013年から2年間、フィリピンのベンゲット州立大学に留学し、アグロフォレストリー研究所(Institute of Highland Farming Systems and Agroforestry)でコーヒー栽培について研究。現地NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」と協力し、農家への栽培指導や植林活動を行う。帰国後はコーヒー生産技術の専門家として東ティモールやミャンマーでコーヒー生産向上事業に従事した後、2020年より現職。 コーヒー生豆商社としての活動だけでなく、生産地への訪問や技術指導を通してフェアトレードや環境保護など持続可能なコーヒー生産のための事業を複数立ち上げるなど、業界の第一線で活躍。 アジアを含む世界各国のコーヒー産地と日本市場をつなぐ活動を行っている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事