食料品高騰や品不足が相次ぐ…それでもコーヒーが品薄にならない深い理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

生産地側で大きなアクシデントがあった場合や、コーヒー相場の変動により、契約を結んだ時と輸出をする時の価格に差が生まれ、どうしても赤字で輸出しないといけない場合などは、輸出会社が契約書を不履行にして、別の国へ売ってしまうという事態もよく起こります。

ウクライナの情勢やコーヒー生産国の気候変動によってコーヒー相場が大きく動いた時期にはそういったことがたくさん起こりました。

アクシデントに怒ったほうの負け

こんなことが起こってしまった場合でも、怒ったほうの負けです。

どれだけ喚き散らそうが、「ないものはない」とか「できないものはできない」と一蹴されてしまいます。

真摯かつ丁寧に、「では、どういった状態が双方にとって望ましい状態か」をひとつひとつ提示しながら、これはできる、これはできないというのを整理していって、「妥協点」を見つけていくようにするしかありません。

「契約書に書いてあるから、契約違反だ、裁判だ!」と言っても時間もかかりますし、国が違えば法律も違い、法律が通じない場合もあります。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事