中身は「パーの見方」で、タイトルは「バカの見方」で! "ぷよぷよの父"が見つけた《売れる商品の名付け方》
だから、タイトルを思いついたら検索してみる。他で何かに使われていたら却下。タイトルに独自性があって唯一無二であるかどうかをチェックする。
外から見つけてもらえるタイトルにする。しかも、見つけたときにそれが何かパッとわかることも肝心だ。
ぼくのゲームは、『はぁって言うゲーム』『抜歯歯デスゲーム』『はっきよいゲーム』と、タイトル内に「ゲーム」と入っているものが多い。タイトルだけで「ゲーム」だと伝わることが重要だと思っているからだ。

ゲームショップにならんでいる場合はいいのだが、たとえばこれが書店にならぶところをイメージしてほしい。ビニールパックされた何やら小さな箱がある。ぱっと見では、それがゲームだとは分からない。なんだか分からない小さな箱があるだけでは見逃されてしまう。だから「ゲーム」と入れる。
『あいうえバトル』も「バトル」と入ることでゲームだと伝わるだろうと考えた。
そうすることで、外にいる人を巻き込むことが可能になる。こどもに語彙力をつけてもらいたい親や、ことばについて詳しくなりたい人が、書店でふと目をとめたときに、その人を巻き込めるか。巻き込みたい。
多くの人が「残念なタイトル」をつけがちな理由
最初にゲームショップで流通したバージョンはシンプルに『あいうえバトル』というタイトルだった。幻冬舎版でアレンジして出したバージョンはタイトルを『もじあてゲーム あいうえバトル』にした。よりダイレクトにやることを伝えて、本を探しに書店に来た人にも「あ、ゲームっていう手もあるな」と思ってもらって、巻き込みたかったからだ。
苦労してつくって、思い入れがある作品だ。自分の思いを(しかもパッと伝わらない深い思いを)込めてしまう。「作品をしっかり味わって、背景知識があればわかるタイトルなんだけど、知らなければなんだかわからない」ということにならないようにしたい。
タイトルは、一番最初に出会う部分だ。だから、パッと伝わって、親しみをもってもらって、巻き込めるタイトルにしたい。自己満足の一方通行なタイトルは避けたい。
ゲームが大好きな人だけじゃなく、その外にいる人に、それがゲームであることが伝わるタイトル。同時に、ゲーム好きの仲間だけじゃなくて、半歩外にいる人たちにも伝わるタイトルにしたい。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら