中身は「パーの見方」で、タイトルは「バカの見方」で! "ぷよぷよの父"が見つけた《売れる商品の名付け方》
タイトルから発案するゲームもある。『ぽくちんとネコ』は、まずタイトルが決まった。タイトルからゲームイメージ(「ぽくちんぽくちんぽくぽくちん」と言いながらテンポよくカードを出し、そこに「にゃー」というカードが乱入する)が決まり、それに従ってゲームをつくった。

まだ完成していないが『ヘモグロビン』というゲームもいつか完成させたい。「ヘモグロビン」という言葉の響きが大好きなのだ。ヘモで脱力してグロでちょっと毒っけが混じってビンで元気になる。なんという言葉の響き。
「ヘモ!」「グロ!」「ビーン!」と言い合いながら対決するゲームはイメージだけ脳内で何度も反芻しているが、いざつくってみるとおもしろさが実現しなくて、もう何年もつくりなおしつづけている。口の動き、ことばの響き、長さ、リズム、意味、そういったものがハーモニーとなって、口の気持ちよさになる。
外に開かれているか?
タイトルを決めるとき気にしていること。ラストは「外に開かれているか」。たとえば検索したときに見つけやすいかどうか。
『レディーファースト』というゲームは、男カード、女カードにわかれる2人用ゲームだ。「レディーファースト」と言われた側がスタートプレイヤーになる。

ただ、このタイトルはミスだった。「レディーファースト」で検索すると、一般的な用語としての「レディーファースト」が検索されてしまう。ゲームが埋もれて、なかなか見つからない。SNS上の感想を探すのも難しい。
自分がつくったゲームを自分で探すのが難しいのだから、他の人も見つけ出せないだろう。これではダメだ。
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