配信は2年前「スイカゲーム」今、急に売れ始めた訳 2023年9月に100万DL、元々はプロジェクターのゲーム

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スイカゲーム
『スイカゲーム』の魅力とは?(画像は任天堂公式サイトより)

Nintendo Switchで発売されている『スイカゲーム』が大きなブームになっている。100万ダウンロードを超え、ゲーム好きはもちろん多くのストリーマー(ゲーム実況や解説の動画を配信する人)にも配信されているような状況だ。

『スイカゲーム』は、果物を落として同じ種類のものをくっつけて進化させ、ハイスコアを目指していくというカジュアルなパズルゲーム。配信日は2021年12月と約2年前にもかかわらず、2023年9月ごろになっていきなり火がついたのである。

ヒットにはさまざまな背景があるが、重要な要素の1つは「運」だ。

プロジェクター内蔵アプリとして開発

2021年1月ごろ、中国では『合成大西瓜』というカジュアルゲームが流行していた。これは『スイカゲーム』の原点となるタイトルで、中国のSNS「微博(ウェイボー)」では14億件以上の話題が書き込まれたという。

同じ種類のフルーツをくっつけて進化させるというルールはこの時点で完成していたが、もともと似たルールのゲームとして『Threes!』や『2048』(どちらも同じ数字を重ねて進化させていくパズルゲーム)が存在しており、そこから影響を受けたものと考えられる。

そして2021年4月に、Aladdin X(アラジン エックス)という企業がプロジェクターの内蔵アプリとして『スイカゲーム』を開発。2021年12月に移植されたNintendo Switch版が配信され、2023年9月ごろに日本で流行するといった流れになる。現在は人気ゆえに、類似品のスマホアプリが登場する事態にまで至った。

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