配信は2年前「スイカゲーム」今、急に売れ始めた訳 2023年9月に100万DL、元々はプロジェクターのゲーム

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『スイカゲーム』が人気になった理由はいくつか考えられる。やはり、240円という低価格であることは大きな魅力だ。Nintendo Switchではゲームソフトを購入するとポイント還元があるので、そのポイントさえ残っていればお金を支払わずに『スイカゲーム』を手に入れられる。

また、『スイカゲーム』では果物がかわいく描かれており、そもそも売れているNintendo Switchというハードで出したのも大きい。落とすだけというカジュアルな基本ルールもかなりプレイヤー層を広げたといえるし、ストリーマーに発見されて広がっていったのも重要な要素だろう。

記事執筆時点で『スイカゲーム』はNintendo Switchのダウンロードランキング1位を獲得している(画像はマイニンテンドーストアより)

当然ながら、ゲーム内容もヒットに関係している。この点におけるポイントは「運」であろう。

思わぬ動きで意外な展開が起こる

『スイカゲーム』は果物を落としてくっつけていくゲームなのだが、物理演算により動きにランダム要素が生まれる。つまり、思わぬ動きで意外な展開が起こるわけだ。

果物がくっついて進化した勢いでほかの果物が飛ばされてしまったり、逆に果物がうまくくっつかない状況に見えても、地味に動き続けていて進化につながったりもする。うまくなればその物理演算も利用できるわけだが、カジュアルに遊ぶかぎりでは運が大きく絡んでくる。

例えば『フォートナイト』や『エーペックスレジェンズ』といったバトルロイヤルものは日本でも流行したゲームだが、「自分の近くにほかの敵がいるか」であったり「よい武器やアイテムが拾えるかどうか」という部分には運が絡む。大ヒットしたインディーゲーム(個人や少人数によって開発されるタイトル)である『Slay the Spire』では、手に入れたカードで敵と戦うゲームで、どのカードが手に入るかには運が絡むし、バトルごとにどのカードがどういう順番で出てくるのかも運による。その運に翻弄される感覚が面白さに大きく寄与している。

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