「ベッキーの“ゲス不倫”と似ているようで違う」永野芽郁&田中圭、CMの続々削除や大河降板も、「俳優活動の完全終了はない」と言えるワケ

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報道の状況が似ているだけではない。ベッキーさんも永野さんも「清純派」として売ってきて多くのCMに起用されていた点、不倫報道でそのイメージが崩れたことでドミノ現象が起きたという点でも共通している。

ただし、異なっている点もある。1つは、今回のほうが取り下げまでに時間を要している点だ。

永野さん、田中さんの最初の不倫報道が出たのが、4月24日発売の『週刊文春』。第1報後、多くの企業はしばらく様子見を続けていたが、永野さんに関しては5月1日にコンタクトレンズ専門店アイシティのコンテンツや写真が、田中さんについてはキッコーマンの公式サイトからCM動画が削除された。

5月8日発売の『週刊文春』の第2弾では、当事者2人のLINEのやりとりが公開された。

これを受けてか、5月13日以降にサントリー(ハイボール)、モスフードサービス、三菱重工業、NTTコミュニケーションズ、クラシエ、SK-Ⅱ(P&G)が、各社のサイトから動画や画像を削除している。

第1報からここに至るまでに、1カ月程度を要している。

トリス
2月に「トリス」の新アンバサダーに就任したばかりだった(画像:永野芽郁マネージャー公式アカウントより)
キッコーマン
2024年からキッコーマンのCMキャラクターに起用されていた田中圭。同社は起用理由を「商品コンセプトを表現するのに最適なCMキャラクターとして、明るく親しみやすい人柄で、おいしそうに食事をする姿が魅力的」と説明していた(画像:キッコーマン公式Xより)

不倫を“プライベートな問題”として片づけてよいのか?

もう1点、今回特徴的なのは、大手企業の対応が後手に回っている点だ。

香川照之さんの性加害問題の際は、トヨタ自動車が最初に撤退を決定し、他社がそれに続いてドミノ現象が起きた。

故ジャニー喜多川さんの性加害問題においても、ジャニーズ事務所が記者会見で性加害の事実を認めた直後に、東京海上日動とJALが契約終了の声明を出し、それが呼び水となって契約終了ラッシュが起きた。

中居正広さんとフジテレビの問題の際も、最初にCM放映を見合わせたのは、トヨタ自動車や日本生命などのコンプライアンスに厳しい超大手の企業だ。

しかし、今回については、大手企業の意思決定に時間がかかり、結果としてCM削除の流れも遅くなってしまったというのが特徴だ。

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