「報道番組は大きく取り上げず」「世間はいまだ犯罪者扱い」今から起死回生は難しくても、《中居正広の反論》には“意味がある”ワケ

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そもそも今回の件に限らず“第三者委員会”は、利害関係を持たない人物による公正中立かつ客観性が前提の組織。その第三者委員会に対する今回の申し立ては、「身の潔白を証明できるか」だけでなく、「組織の前提を揺るがせ、あり方を問う」という意味を含む、ハイリスクな行為にほかなりません。

中居氏にとっては申し立てをすることで「これも加害行為に該当する」「反省の色が見えない」とさらなる批判を受けかねないだけに、調査報告書に対する中居氏の強い思いが透けて見えます。

調査報告書
中居氏による行為が「性暴力」であったと明記された調査報告書(写真:フジテレビ公式サイトより)

中居氏は代理人弁護士を変更

その強い思いを裏付けているのは代理人弁護士の変更。今回の申し立てでは、番組出演するなどフジテレビとの関係性が深かった犬塚浩弁護士から、女性の長沢美智子弁護士を筆頭に計5人の弁護士に変わっていました。

まさに名誉回復に向けた弁護団という様相であり、主に企業法務のプロフェッショナルというだけに本気度のほどがうかがえます。

ネット上には「なぜ調査報告書の発表から1カ月半もかかったのか」「さすがに遅すぎた」などの声も散見されますが、弁護士の選任や打ち合わせなどを踏まえると、これくらいの時間がかかるとみなすのが自然でしょう。

では、「第三者委員会は5月26日の期限までに、この申し立てに応じるのか」と言えば疑問が残ります。第三者委員会の竹内朗委員長は弁護士事務所を通じて「取材はお受けしていませんのでお答えできかねます」などとコメントしていましたが、基本的にこのような申し立てに応じる義務はないのでしょう。

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