ホンダの開発担当者によれば、エアーEXは、ユーザーからの要望により生まれた仕様なのだという。たとえば、スタイル的にはシンプルなエアーのほうが好みだが、「スパーダと比べて装備が少ない」ことで、購入に二の足を踏むようなユーザー。そうしたエアーに対し寄せられた一般からの声を吸い上げ、人気ある装備を追加したのが今回の新グレードなのだという。
ブラインドスポットインフォメーションを追加

ちなみに新装備のなかで、最も要望の多かったのは「ブラインドスポットインフォメーション」。これは、安全運転支援システム「ホンダセンシング」に含まれる機能のひとつで、走行中に斜め後ろを走る車両の存在を検知すると、その方向のドアミラー鏡面上にマークを表示して注意を促すものだ。マークが点灯中の方向へウインカーを操作すると、マークが点滅に変わり警報音も出すことで、さらにドライバーへ注意喚起を実施。複数車線などを走行中に、自車の死角にいる車両を認知させることで、車線変更時の事故防止などに貢献する。
こうした機能は、近年、国産車にもさまざまな車種へ採用されてきたが、ちょっと前までは、とくに欧州製の高級車に先行して装備されたイメージもある。そのためか、これもホンダの開発者いわく、ユーザーのなかには、この機能があることで「まるで欧州車のような感覚を味わえる」といったコメントもあったそうだ。そう考えると、ブラインドスポットインフォメーションの追加は、安全面だけでなく、「ドアミラーが光ることが高級車っぽくなる」といったユーザー心理にマッチさせた施策だといえるだろう。
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