美しくも崩壊したファンタジー世界が舞台のフランス製RPG『エクスペディション33』日本のRPGから大きな影響を受けて200万本達成

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ファンからは「フランス生まれのJRPG」などと呼ばれており、それが高評価かつ世界的ヒットになっているわけだ。

あらゆる要素が「日本のRPG」に似ているゲーム

あと1年で消滅してしまう年齢の人たちを集めた「第33遠征隊」のメンバー。なかには若そうな人物もいるが、彼女は物語においてかなり重要な存在となっている(画像:Steamより)

『エクスペディション33』は、「ペイントレス」と呼ばれる存在によって人類に呪いがかけられている世界が舞台となっている。

その呪いとは、書かれた数字と同じ年齢の人が消え去ってしまうというもの。ゲームをはじめてすぐペイントレスによって「33」と書かれ、その年齢の人たちが消えてしまうのである。

ペイントレスが書く数字は徐々に小さくなっているため、このままでは人類は成り立たなくなる。その運命から逃れるため、人類は32歳のメンバーで構成された「第33遠征隊」を送り込み、ペイントレスを倒すべく過酷な冒険がはじまるのであった。

JRPGに親しんだ人ならば、『エクスペディション33』をはじめてすぐに「JRPGの影響」を随所に感じ取るだろう。

遠征隊が着ている服は黒を貴重としたデザインで、複雑な装飾がついている。これはどうも近年の『ファイナルファンタジー』シリーズの影響を感じさせるものだ。

世界は崩壊しつつあり、いわゆるポストアポカリプスものといえる。エッフェル塔のような建物も登場する(画像:Steamより)

『エクスペディション33』の世界はファンタジーなので、独特の固有名詞がたくさん出てくる。あまりにもたくさんの独自ワードが出てくるので混乱しやすく、これは『ファイナルファンタジー13』を彷彿とさせる。

本作のバトルはコマンド選択式である。つまり「戦う」「スキル」などのコマンドを選ぶような形式であり、これは『ドラゴンクエスト』をはじめとするさまざまなJRPGタイトルでよく見る定番の(むしろやや古い)手法である。

同時に、バトルにはいくらかアクション要素も含まれている。JRPGにも同様の仕掛けを用意したゲームはあり、たとえば『スーパーマリオRPG』あたりは有名である。

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