美しくも崩壊したファンタジー世界が舞台のフランス製RPG『エクスペディション33』日本のRPGから大きな影響を受けて200万本達成
ムービーがやたら長いのもJRPGらしいし、いきなり闘技場という要素が出てくるのもJRPGの定番だ。確かに、このゲームにはJRPGに似た要素が多いのである。
また、『ファイナルファンタジー』の生みの親として知られる坂口博信氏の作品、『ロストオデッセイ』との類似性を指摘する人も多い。実際、開発チームはその作品から大きな影響を受けているそうで、『エクスペディション33』はJRPGの遺伝子が色濃く感じられる作品になっている。
古いバトルシステムに流行の「パリィ」を取り込む

とはいえ、JRPGも進化を続けている。オープンワールドを採用する作品もあるし、日本のRPGにおいてもコマンド選択式バトルを避けるケースもある。
もともと「たたかう」や「じゅもん」といったコマンドを入力して戦うのは、ゲーム機の表現力の限界があったからそうしていたのであって、アクションゲームのような実装が可能ならばそうなるのが自然な流れといえる。
記事執筆時点のナンバリング最新作『ファイナルファンタジー16』は完全なアクションRPGになっているし、2025年秋発売予定の『Pokémon LEGENDS Z-A』もアクションに寄せている。いまやFFもポケモンもそうなっているわけだ。
ふつうのコマンド選択式バトルは見ているだけの時間が多く退屈で、古いゲームがリマスターされるとたいてい倍速が標準搭載となるくらいである。

そんななか『エクスペディション33』はコマンド選択式バトルを採用しているわけだが、同時にいま流行の「パリィ」という要素を取り入れている。
パリィはいわゆるジャストガードである。タイミングよく敵の攻撃をはじくことができれば、カウンターができるなど大きなメリットを得られるが、失敗するとそのままダメージを受けてしまうといったシステムだ。
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