こうした考えから、店舗内装もSNSで生えるような”南国・ハワイ”といった雰囲気でなく、洗練された”モダンなハワイ”といった雰囲気にしているという。
筆者が店舗を見た時に感じた、“ハワイらしさが控え目”という印象は、こうした戦略の表れだと気付かされる。日本人が描くステレオタイプなハワイらしさを抑え、かつフードも過度に映えを避けたのは、上質さを売りにしたブランディングの証左と考えれば納得がいく。
10年弱で50店舗目標
ホノルルコーヒージャパンは2034年までに、フランチャイズ含め、30店舗を目安に、願わくば50店舗を全国展開していく計画だ。2025年5月1日には銀座と麻布十番に出店を果たし、大型連休中の銀座店は29坪で1日の売り上げは平均100万円を記録したそうだ。
とはいえ、そのオープン直後の賑わいがいつまで続くかは未知数だ。また、”旧ホノルル”のファンが”新ホノルル”を訪れたとき、”路線変更”を受け入れられるのかも疑問だ。
ホノルルコーヒーは今度こそ日本に定着できるのか。後編『再上陸「ホノルルコーヒー」1杯"ほぼ倍"の真意』ではホノルルコーヒージャパンの社長に率直な疑問をぶつけ、かつて撤退した要因分析や高級路線の真意を聞いた。
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