
淹れたてのコーヒーは、チョコレートを想起させる香りを感じるが、口に含むとかなり酸味が強くギャップを感じる。ただ、雑味がないためすぐに飲み慣れ、芳醇なフルーティーさが隠れていると気づく。苦味は薄いのにコクが深めで、後味はさわやか、どこか不思議な味わいだ。
聞けばエスプレッソやブレンドは、コーヒー豆の焼きムラがないよう、湿度や温度を調節する設備を導入しているそうだ。焙煎するまでに電気窯を20分温め、13分焙煎、メニューによってはスタッフが5分かけてハンドドリップするという。1杯1000円以上でリピートするかと言われると、手が出しづらいのが本音だが、たまの気分転換には良いかもしれない。
新体制の売りはコーヒー
なぜこんな手間暇をかけてまで1100~1200円という強気価格のコーヒーを売り出したかといえば、新ホノルルコーヒーの一番の売りが”コーヒー”自体にあるからだ。
ホノルルコーヒージャパンは、東京ドーム10個分相当の農園を所有するホノルルコーヒーの現地法人との間で独占輸入販売契約を締結。
単独の農園から収穫したコーヒー豆を確保することで味のブレが軽減し、安全性向上にもつながるという。そのコーヒーのおいしさに自信があるからこそ、あえて店舗デザインやメニューではハワイらしい雰囲気を「過度に強調しない」戦略を採っている。コーヒーの品質が良ければ、自然と客足が付いてくるという考えだ。
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