コーヒー1杯1100円の衝撃!3年前に撤退の『ホノルルコーヒー』が”再上陸”、意外と“ハワイっぽくない”のはなぜ?現地を訪れ徹底レポート!

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
コナエステートセレクション
コナ豆を使用した「コナエステートセレクション(税込1100円)」(写真:筆者撮影)

淹れたてのコーヒーは、チョコレートを想起させる香りを感じるが、口に含むとかなり酸味が強くギャップを感じる。ただ、雑味がないためすぐに飲み慣れ、芳醇なフルーティーさが隠れていると気づく。苦味は薄いのにコクが深めで、後味はさわやか、どこか不思議な味わいだ。

聞けばエスプレッソやブレンドは、コーヒー豆の焼きムラがないよう、湿度や温度を調節する設備を導入しているそうだ。焙煎するまでに電気窯を20分温め、13分焙煎、メニューによってはスタッフが5分かけてハンドドリップするという。1杯1000円以上でリピートするかと言われると、手が出しづらいのが本音だが、たまの気分転換には良いかもしれない。

新体制の売りはコーヒー

なぜこんな手間暇をかけてまで1100~1200円という強気価格のコーヒーを売り出したかといえば、新ホノルルコーヒーの一番の売りが”コーヒー”自体​にあるからだ。

ホノルルコーヒージャパンは、東京ドーム10個分相当の農園を所有するホノルルコーヒーの現地法人との間で独占輸入販売契約を締結。

単独の農園から収穫したコーヒー豆を確保することで味のブレが軽減し、安全性向上にもつながるという。そのコーヒーのおいしさに自信があるからこそ、あえて店舗デザインやメニューではハワイらしい雰囲気を「過度に強調しない」戦略を採っている。コーヒーの品質が良ければ、自然と客足が付いてくるという考えだ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事