日本支援で開業「ホーチミンメトロ」盛況は続くか 初の「都市鉄道」、渋滞の街で利用は定着する?
式典でホーチミン市人民委員会のグエン・バン・ドゥオック委員長は「メトロ1号線の開業は、都市交通網の構造転換を示すマイルストーンであり、交通渋滞の緩和、大気汚染の低減、地域経済の活性化に大きく貢献する」と述べた。また、ベトナム外務省のグエン・ミン・ブー筆頭次官は、「本式典は『アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略パートナーシップ』の象徴的成果であり、南部解放・国家統一50周年という歴史的節目に位置づけられる」と強調した。
また宮崎氏は、現地である日本人から「これはまるで東海道新幹線開業時のような高揚感だ」という感想を聞いたといい、「それほど市民の期待と熱気が感じられた」と話す。

開業2カ月で利用者500万人突破
これまで都市鉄道が存在しなかったホーチミン市だが、メトロへの注目度や期待感は高そうだ。開業から2カ月で利用者は累計500万人を突破し、通勤・通学に加え、観光やレジャー目的の利用も増加しているという。

開業以来、多くの利用者でにぎわうホーチミンメトロ。日本の支援による日本式の都市鉄道であるということは現地の人々に知られているのだろうか。
この点について宮崎氏は「日本政府・JICAへの感謝の言葉は明確に伝えられた」と式典を振り返り、メトロのプロジェクトについて「日本は共に山を登ってくれる存在として、現地政府にとっても大きな信頼の対象だった」と話す。
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