「お宝」不動産物件は、地図が教えてくれる! 誰も言わなかった"逆説的"見つけ方
しかし、そうは言っても、「人口が減少している地方で物件を購入しても、本当に大丈夫なのか?」と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。確かに、地方は全体的に見ると人口が減少しつつあるため、都心に比べて空室リスクは高い側面があります。ただし、そうした地方の中にも入居者が途絶えない、いわゆる“お宝物件”が数多くあるのです。
そして、その“お宝物件”は、地図を活用することで誰でも簡単に見つけることができるようになります。
県の地図から「2番目に大きい都市」を探せ
「外観やエントランスはきれいか?」「木造かRC(鉄筋コンクリート)か?」「バス・トイレは別々か?」
このように、多くの方が不動産投資をするときに物件のスペックに気を取られがちです。 しかし、不動産投資のプロは、物件のスペック自体はほとんど重視しません。なぜなら、物件の本当の価値は、「物件を取り巻く環境」でほぼ決まってしまうからです。そのため、プロは地図を活用して本当に儲かる物件を見抜いているのです。
まず、使用する地図についてですが、特に決まりはありません。私の場合は、旺文社の『ライトマップル』を使っています。自分の地元など土地勘のある場所ではなく、純粋に地図を見て全国から探します。
地図を見るときには県単位の地図を見るようにします。
県は、地方ならではの利回りの高い投資がしにくい一都三県(東京、神奈川、埼玉、千葉)は最初から省いたほうが無難。同じ理由で大阪、京都、愛知も除きます。それ以外の県なら、すべて地方不動産投資の候補です。自分が通いやすい県、縁がある県などから地図を見ていきましょう。
県には、県庁所在地になっている都市といくつかの主要都市があります。最初に、その県にはどのような主要都市があるかを把握します。
三重なら、県庁所在地である津市があります。
そして桑名市、四日市市、亀山市、松阪市、伊勢市などが北から南に並んでいます。この辺りが、三重県の主な都市です。県庁所在地は一般的に人口が多く、賃貸需要もあるので、投資する候補のひとつです。ただ、栃木の宇都宮市などは利回りが高い物件が出にくい都市。三重の津市、山梨の甲府市、富山の富山市、福井の福井市などは利回りが高い物件があるので、投資先の候補になるでしょう。