実は「日本発祥スイーツ」ミルクレープが人気上昇中、"生みの親"が語る専門店誕生の舞台裏。ミルクレープ発想の原点はラザニア

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冷凍し1日置いてからカットするので一体感も増し、焦げ目もない美しいミルクレープが出来上がる。関根氏のもと、ミルクレープに最適なクレープの大量生産体制を整えたことが、シュゼット最大の強みとなった。

いかにも日本らしいスイーツ

フランスで生まれたクレープを、ケーキのようなミルクレープに発展させたのは、いかにも日本らしい。それは、繊細で手間のかかる作業は得意とするところだからだ。

ミルクレープ
生クリームをたっぷり味わう新しいタイプのミルクレープとして開発したミルクリーム「北海道純生ミルク」(写真:シュゼット提供)

クリームたっぷりのミルクレープに限らず、プリンやシュークリームといった、卵と乳製品を使ったカスタード生地の、どこか素朴で懐かしい味わいのスイーツは定番の人気者だ。

変化が激しく厳しい今、ホッとする安心感を懐かしい味わいのスイーツに求める人が増えるのは、納得の展開と言えるだろう。

【合わせて読む】「圧倒的な差を」、味も見た目も段違い、"進化系"ミルクレープの正体。「クリームが主役」でブランドリニューアル、目指すは世界進出

ミルクレームのシリーズ
クリームや果肉、クッキーなどで層を作ったシリーズも展開していて、"映える"断面も人気(写真:シュゼット提供)
カサネオのミルクレープ
薄皮クレープ生地を楽しむ「ミルクレープ はじまり」(写真上段)とクリームを楽しむ「ミルクリーム」。食べ比べてみるのも楽しい(写真:シュゼット提供)
【写真】実は日本発祥のスイーツ。重なる層が美しい、生みの親が作るミルクレープなど(9枚)
阿古 真理 作家・生活史研究家

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あこ まり / Mari Aco

1968年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部卒業。女性の生き方や家族、食、暮らしをテーマに、ルポを執筆。著書に『『平成・令和 食ブーム総ざらい』(集英社インターナショナル)』『日本外食全史』(亜紀書房)『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた』(幻冬舎)など。

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