職場に潜む「過去の栄光マウント」聞き流すための大人の対処法とは?

いつも同じ自慢話
私の知り合いの高齢の男性開業医は、大学病院で講師にまで昇進したことをいまだに自慢したがる。大学を辞めてからもう何十年も経っているのに、「白い巨塔」で自分がどれほど権勢をふるっていたかとか、教授選に出ていたら勝っていたはずだとかいう類いの話を延々とする。
ちなみに、教授選に出られなかったのは「圧力」のせいであり、どんなに悔しかったかと老先生は力説するのだが、本当に教授選で勝てるほどの研究業績があったのだろうかと疑わずにはいられない。
私はこの開業医にはたまにしか会わない。だから、過去の栄光を自慢されても、あまり実害はない。適当に聞き流しておけば、それですむ。だが、毎日職場で顔を合わせる上司から過去の栄光を聞かされたら、出勤するのが嫌になっても不思議ではない。
30代の女性は、出産を機に退職していたのだが、子どもにそれほど手がかからなくなったので、夫の承諾を得て中小企業に再就職した。ところが、勤務先の50代の女性上司が、過去の自慢話ばかりして、嫌気が差したということで私に相談した。
この上司は中学から大学まで、超名門私立校の出身らしく、在学中の話、つまり30年以上前の思い出や同級生たちの話を、まるで昨日のことのようにしょっちゅうするという。同級生だった有名人の話とか、自分が当時いかに男性にちやほやされていたかとかいった話で、いつも同じような内容なので、登場する人物の名前も覚えたほどだとか。
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