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ダラダラと休む人・戦略的に休む人の決定的な差

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  • 森下 彰大 一般社団法人日本デジタルデトックス協会理事 / 講談社「クーリエ・ジャポン」編集者 / Voicyパーソナリティ

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(写真: buritora/PIXTA)
「暇」という言葉にはどこか非生産的な響きがあり、目的のない状態を連想させます。そのため、ネガティブな印象がつきまとうこともあります。しかし、暇を戦略的にとることで、日々の充実度が高まるだけでなく、人生をも変えることができます。『戦略的暇 人生を変える「新しい休み方」』より一部抜粋して、森下彰大氏が提案する「戦略的な暇」をご紹介します。

まずは、「暇」という言葉の定義を改めることから始めましょう。辞書を引くと、「なすべきことの何もない時間」とも説明されています。しかし、暇が本当に何も生み出していないのか、というとそうではありません。パックス・ロマーナ(ローマの平和)期やルネサンス期、江戸時代など、平和かつ経済的な安定を迎えた時代の折々には文化が華開きました。

これらの事象に鑑みると、ここには「暇」がもたらす恩恵があったと言えます(これらの時代において余暇を享受できたのは、有閑階級と呼ばれるごく一部の層でしたが……)。

『幸福論』で有名な哲学者バートランド・ラッセルは自著『怠惰への讃歌』の中で、「学問や芸術など、人々の生活を豊かにするものは労働を免除された階層から生み出されたもの」であるとし、一方で「仕事そのものは立派なものだという信念が、多くの害悪をこの世にもたらしている」とまで述べています。

一方で戦略という言葉は、今ではビジネスからスポーツまであらゆる分野で使われています。

子どものときから社会人になるまで、「君は何になりたいのか」「そのために何を頑張っているのか」など常に問われ続けます。それだけ私たちは、目的地の設定と目的地に向かう道筋を求められながら、日常生活を過ごしているのです。

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