ダラダラと休む人・戦略的に休む人の決定的な差

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休息とはただ「身体を動かさずに休むこと」だけを指すわけではありません。休息には、「パッシブ・レスト」と「アクティブ・レスト」の二種類があります。

■休息の種類と内容

(出所)『戦略的暇 人生を変える「新しい休み方」』

パッシブ・レストは体や心を完全に休ませるための休息法で、身体的および精神的な活動を最小限に抑えることに重きを置きます。心身の疲労が蓄積している場合には、エネルギーの再充塡のため、パッシブ・レストを優先的に取り入れます。

一方、日常的なルーティンから離れ、気分転換の機会にもなるのが、アクティブ・レストの大きなメリットです。

こうして考えてみると、休息が指し示す範囲は非常に幅広く、場合によっては趣味やライフワークも包括して休息と捉えることができそうです。この双方をバランス良く取り入れることが、人生を満ち足りたものにするためには欠かせません。

そして僕は暇が、「より良く休むこと」が私たちの可能性を引き出し、私たち自身を、あるいは社会そのものを良い方向へと変えると信じています。

休息が社会を変える

ここで、「戦略的〝暇〞」を定義すると、次の通りです。
 ---
 日常に「良質な暇」を取り入れ、
 現代社会のストレスから一時的に離れる時間を生み出し、
 人生の質をより良い方向に転換させるエネルギーを養うこと。
 個々のエネルギーを充足させ、
 そのエネルギーを外部にも伝播し、
 社会そのものを良い方向に転換させることを最終目的とする。
 ---

ここで出てきた「良質な暇」というワードは、前述したパッシブ・レストやアクティブ・レストを通じて心や体を回復させる余暇のあり方を指します。余暇を存分に楽しみながらもそれが享楽的なものではなく、余暇以外の時間――つまり仕事などにも良い影響を与えるあり方です。

「元気があれば何でもできる」。これは、アントニオ猪木氏の有名な言葉です。元気があれば、何にでもチャレンジする意欲が湧くもの。しかし、現代では多くの人にその元気がないように映るのです。その元気がない原因を辿ると、暇の使い方に問題があるのではないかと考えています。

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