全盛期は200店舗超→現在56店舗「焼肉屋さかい」が20年で”大幅縮小”した理由とは?焼肉業界は倒産件数”過去最多”で《冬の時代》

焼肉屋さかい新宿歌舞伎町店の外観(写真:筆者撮影)
昔はあんなによく行ったのに、最近全然見ない“あの店”。
栄枯盛衰が常の外食業界で、現在も続く“かつての人気チェーン店”を巡る本連載。
第2回は、2000年代前半の200店舗を超える最盛期から、現在56店舗の『焼肉屋さかい』を訪れた。
Googleレビューでは星4.4
今は無き新宿アルタを超え、歌舞伎町方面に直進すると、セントラルロード内の一角に、焼肉屋さかいが見えてくる。夜のネオンが眩しい繁華街で、雑居ビルの4階に構える老舗は、普段はノーマークだったが、Googleレビューでは星4.4と定評のようだ。

焼肉屋さかい新宿歌舞伎町店の外観(写真;筆者撮影)
76席ある店内は、平日21時で半数ほど埋まっており、インバウンドの姿も確認できた。1卓ごとのスペースは広く、大理石調のテーブルは高級感を演出している。大衆的な焼肉チェーンであれば、ファミリーや若年層が主流のイメージだが、歌舞伎町という土地柄、水商売の同伴やアフター需要も反映させているのだろう。
友人と2人で頼んだのは、厚切りカルビ(649円、以下税込み)、豚トロ(715円)、壺漬け熟成焼肉(759円)、牛上ホルモン(715円)、キムチ盛り合わせ(759円)。公式サイトと単価が異なるのは、立地で価格調整を行っているからだという。
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