「抗がん剤の副作用で体がだるく筋力も低下…」それでも寝たきりは禁物 無理なく運動を取り入れる工夫とは?

✎ 1〜 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
高尾山の登山中に休憩を取る筆者(写真:筆者提供)

膀胱がん発覚からまもなく1年2カ月になる。がん細胞と共存しながら「余命1年」を乗り越え、なんとか命をつないできた。

ただし、昨年10月の膀胱全摘出以降の闘病生活の多くは寝たきり生活だった。抗がん剤の副作用で体がだるくて動けない、38度超の熱が出て朦朧としている。そんな状態の日が続くと、どうしても寝ているほうが楽になり、副作用がない日もベッド生活が当たり前となってしまう。

外出をしなくなり体力がさらに低下

通院以外に外出することもまれになった。結果的に運動不足となり、抗がん剤やがん細胞活動の影響による体重減少が加わり、さらなる体力の低下をもたらした。

当たり前だったことができない。2リットルのペットボトルを持ち上げるのが苦になり、瓶のふたを開ける握力がなくなった。太ももの筋肉はごっそりと落ちてしまった。春になり、心機一転。これではいけない。少しでも筋肉を復活させ、体力を回復していこうと思うようになった。

季節はいつの間にか初夏を迎えているが、最近は有酸素運動を行うように努めている。自宅周辺のウォーキングだけでなく、自宅から自転車に乗って玉川上水沿いの道をのんびりと進み、井の頭公園の森の広場までのママチャリサイクリングも取り入れている。

サイクリングは体調のいい日を選び、週に2、3回やるようにしている。コースはほぼ平坦な道なので、太腿を意識しながらペダルをこぐ。すっかり筋肉が落ちてしまった大腿の復活を目指さなくてはならない。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事