"頭のいい人"はラーメンの感想を「やばい」では終わらせない…【中身のない答え】を卒業する2大原則

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

せっかく友人同士で、美味しさを共有したいのであれば、もっと具体的に「何がどう美味しいのか」を話したほうがいいんじゃないかと思いました。

なぜ、美味しさが伝わらないのか。それは、ラーメンを口に含んだ時に思いついた感想しか言っていないからです。表現の仕方も「やばい」では中身の薄さが際立ってしまいます。さしずめ「ウスイケ」(薄い意見)といったところでしょうか。

中身のある意見を言おうと思えば、麺の食感、のどごし、スープのクリーミーさに視点を向けて話してみたり、過去に食べたラーメンと比較したりすれば、解像度も上がって、いろいろと「自分なりの」答えが見つかると思います。

それを意識するだけでも、美味しさがより伝わりやすくなると思いますが、もっと視点を変えればこんな言い方もできます。

「ラーメンは丼1杯のフルコース」

ラーメン評論家の大崎裕史さんの名言です。思えば、1杯の丼の中に、さまざまな食材がありますよね。最初に前菜として、上に載っている野菜を食べて、その後にスープ、メインディッシュは麺もしくはチャーシューだと考えれば、丼の中で1つのコース料理が完成されているわけです。

(出所:『道ばたの石ころ どうやって売るか? 頭のいい人がやっている「視点を変える」思考法』より)

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

これは、視野を広げて、ラーメンとフランス料理などと比較するから出てくるセリフです。「いやいや、食レポじゃあるまいし、別に『うまい』でいいじゃないか」。そう思うかもしれません。

たしかに、細かなことでいちいち目くじらを立てることもないのでしょう。ただ、私が心配なのは、こういう人は他の場面でも似たような感じなんじゃないかと、余計なお世話ながらそう思ってしまうのです。

「この人、何も考えてないな」と思われる回答

「一事が万事」と言います。

例えば、仕事の打ち合わせで、上司の考えについて「どう思う?」と意見を聞かれた時も、「さすがです」「おっしゃる通りです」という回答しかできないのであれば、「この人、何も考えてないな」と思われても仕方ありません。

次ページ「売り上げアップ」というテーマでの打ち合わせ
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事