「マリオカート ワールド」新作がスイッチ2の目玉ソフトになるために欠かせない3つの要素とは?

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2つめは、『マリオカート ワールド』をどこまで拡張できるかがポイントとなる。

レースではないバトルモード
レースではないバトルモードも存在するが、現時点ではまだモード数が少なめ。この拡張にも期待したい(画像:YouTubeよりキャプチャー)

前作の『マリオカート8 デラックス』は発売後も何年という単位でアップデートされていたし、そもそもこのゲームは前々作のアップグレード版である。つまり何年も面倒を見て育てたゲームなのだ。

新作でも発売後アップデートは期待できるし、キャラクターやコースなどさまざまな追加要素がほしいところである。いまのところマリオに関連するキャラクターやコースのみが用意されているが、前作にもあった任天堂関連作品とのコラボがあれば、より大きく盛り上がるだろう。

前作では『どうぶつの森』、『ゼルダの伝説』、『スプラトゥーン』など人気ゲームがレースに参加していた。それらのコンテンツが再び追加されれば、長期的な人気も確実なものとなるだろう。

スイッチ2のチャット機能を知らしめる作品

そして3つめは、チャット機能の魅力をきちんと伝えられるかがポイントとなる。前述のように本作はスイッチ2のチャット機能を知らしめるための作品でもあり、ここで楽しさをうまくアピールできれば口コミで人気が広がりやすい。

みんなでプレイ
「マリオカート」はみんなで遊ぶのが一番楽しい。チャット機能によってその魅力が引き出されるかどうかが重要だ(画像:YouTubeよりキャプチャー)

任天堂はチャット機能の安全性を高める仕組みも用意しており、子供が知らない人と勝手に話をしたりビデオ通話をしないようにしている。これは素晴らしいものの、チャットサービスであることを考えると、広まり方にブレーキをかけるようなものでもある。

また、スイッチ2の価格を踏まえるとどうしても参入障壁は高くなる。スイッチ2もひとり1台の所有が実現できればチャット機能もその魅力を生かせるし、『マリオカート ワールド』も共鳴するように人気が高まっていく。一蓮托生といえるのかもしれない。

この3つのキーポイントをうまく押さえることができれば、『マリオカート ワールド』は前作を超えるような記録を更新するゲームになるだろう。まさしく、スイッチ2において非常に重要な作品になっているのだ。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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