「健康長寿」のコツは日常の中に… 医師の鎌田實さんが提唱する【脳トレ生活】の"ちょっとした工夫"
運動というほど大げさでなくても、洗濯物を干したり、料理を作ったり、日常の中で体を動かすことが、健康長寿の秘訣なんですね。
ぼくも以前から、「ちょいホ」「ちょいうま」「ちょいトレ」を健康法として提案しています。
「ちょいホ」は、つらいときにちょっとホッとする時間をつくること。「ちょいうま」は、おいしいものを少しだけ楽しむことで、食べすぎを防ぐ工夫。「ちょいトレ」は、スキマ時間を見つけて体を動かす習慣です。
ぼく自身も、書斎に荷物を運ぶとき、一気に持っていかず、あえて回数を増やして家の中で歩く時間をつくります。階段の上り下りをわざと取り入れることも、立派な「ちょいトレ」です。
特別なことはなにもいりません。日常生活に少しずつ運動を取り入れていけば、体は必ず応えてくれます。「ちょいトレ」、ぜひ今日からはじめてみませんか?
温水洗浄便座の使いすぎは「便秘が悪化」することも
最後にひとつ、「やってはいけない習慣」を紹介しましょう。それは、トイレの際に、温水洗浄便座を使いすぎることです。
その快適さから、ついつい使いすぎてしまい、強すぎる水圧によって肛門のまわりの皮脂膜がなくなり、炎症やかゆみを引き起こす「温水洗浄便座症候群」になってしまう人もいます。
ただれたり、痔を持っている人は悪化したり、ひどい場合には、肛門周辺の感覚が鈍くなり、便意を感じづらくなることも。
さらに問題なのが、温水洗浄便座を浣腸のように使って排便を促す習慣です。確かにスッキリ感はありますが、これを繰り返すことで腸が「自力で排便する力」を失い、便秘が悪化することになりかねません。
温水洗浄便座は便利な道具ですが、適度な使用を心掛けてください。水圧を弱め、長時間当て続けないようにしましょう。
そしてなにより、スクワットなどで骨盤底筋を鍛え、排便力を維持することが大切です。
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