「健康長寿」のコツは日常の中に… 医師の鎌田實さんが提唱する【脳トレ生活】の"ちょっとした工夫"

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鎌田は1ページ音読、そのあとは黙読で、というパターンの読書習慣をつくりました。声に出して読むと、不思議と姿勢がよくなり、気持ちまで明るくなります。

スーパーでのいつもの買い物を「脳トレ&筋トレ」に

みなさんは、スーパーマーケットへ、週に何回行きますか? スーパーマーケットでの買い物は、要介護状態予防のリハビリとして活用する自治体や介護事業者もあるほど、認知機能や身体機能を高めてくれます。

そこでひと工夫。お店の中を広いトレーニング場と見立てて、楽しんでしまいましょう。鎌田は雪国で暮らしているので、とくに冬はこれを実践しています。

まずは、店内をくまなく見て回ることからスタート。広い店内を隅から隅まで歩けばちょっとしたウォーキングになりますし、お買い得品も見つけられて一石二鳥。

ただし、カートに寄り掛かったまま、だらだら歩きはNG。背筋を伸ばして姿勢よく歩きながら、お目当てのものをカゴへ。カートは使わず、カゴを手で持てば、腕や肩の筋肉も鍛えられます。

さらに、下の棚の商品を取るときは、かがまずにスクワットの動きで。工夫次第でさまざまな体の部位の"貯筋"もできます。

また、買い物は絶好の「脳トレ」チャンスです。買い物にかける予算と時間を最初に決めれば、予算内に収まるように暗算しながら買い物をすることで計算力を鍛えられますし、時間内に買い物を済ませることで計画性が試されます。

さらに、会計が早く終わりそうなレジを探すことは、視覚的情報から状況判断力を養うことにもつながります。

そして、忘れてはいけないのが「人との会話」。店員やほかのお客さんと笑顔で話せば、心が元気になり、買い物に行く楽しみも増えるでしょう。少し意識を変えれば、いつものスーパーが"スーパートレーニング場"に変化します!

話がちょっとそれますが、先日、たまたま見ていた『あしたが変わるトリセツショー』というNHKの番組の「100歳×100人」という企画に、ぼくはとても共感しました。彼らに共通していたのは、食物繊維をしっかりとること、そして「ちょこちょこ動く」――つまり「ちょこ活」です。

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