"売れっ子"の今田美桜が、なぜオーディションを? 「苦労の人」が朝ドラ「あんぱん」にこだわるワケ
「今田さんは過去にも複数の主演作があり、女優としてのキャリアがしっかりある人ですが、本作ではオーディションにより選出されているんです。
ヒロインのオーディション自体は2023年の『ブギウギ』で趣里さんが選ばれたとき以来で、オーディションには3365人が応募。朝ドラ歴代最多の激戦を潜り抜けた。
やなせさんの奥さんは『アンパンマン』のドキンちゃんのモデルとも言われていて、今田さんがどこまでチャーミングなヒロイン像を打ち立てるのか、本作が女優としての試金石になるのは間違いないでしょう」(前出のスタッフ)
朝ドラはヒロイン役がオーディションで選ばれることが多かったが、最近はキャスティングのほうが多い傾向にある。
実際、前前作「虎に翼」の伊藤沙莉、前作「おむすび」の橋本環奈はキャスティング組だ。民放ドラマ制作スタッフは言う。
「2021年に放送された朝ドラ『カムカムエヴリバディ』は3人のヒロインがつなぐ物語でしたが、深津絵里さんのみがキャスティングで、上白石萌音さんと川栄李奈さんはオーディション組。
このオーディションには歴代2位の3061人が集まったそうですが、ヒロインとしては2枠あった。ですから、『あんぱん』で3365人の中から選ばれた今田さんがいかにすごかったかがわかります。
女優として脂ののった時期に激戦を勝ち抜き、史上最強に豪華な演者たちに囲まれて、節目の年に新たなヒロインとして駆け抜ける――もう、この巡り合わせを引き寄せた時点で大女優への道に入ったのも同然です。
脚本も脂がのりまくった中園ミホさんですし、今後もさらなる豪華な追加キャストが発表される可能性も。まだ2週目ですが、朝ドラ史上最高峰の作品になるのでは」(同)
ラスト写真集は7万部超のヒットに
今田は福岡で19歳のときにスカウトされ、2016年夏に上京。
女優としてのキャリアは決して順風満帆だったわけではなく、最初はオーディションに落ち続け、2022年の連続ドラマ「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」で初めて主演を務めるまで、6年を要した。