【キーマンズ・インタビュー】日立グループの「グローバル人財マネジメント戦略」--菅原明彦・グローバル人財本部副本部長に聞く

 

--グローバル人財の採用状況は?

日立製作所の12年度入社のグローバル人財採用実績は、海外大学への日本人留学生の採用数が約20名、日本に来ている外国人留学生の採用数が約40名、海外大学のローカル学生の採用数が数名。

国内採用では採用計画人数750人の6割に当たる450人を、グローバル事業展開を牽引する「グローバル要員」として採用する。具体的には、事務系の150人全員と、技術系の50%に当たる300人がグローバル要員になる。

--国内採用では英語力を重視していますか?

グローバルに活躍するためには英語力は不可欠だろう。しかし採用に当たっては必須の能力とは位置づけていない。応募者の中にはTOEICのスコアが950など英語力の高い学生もいるが、だからといって即採用につながるわけではない。英語力は十分条件であるが、必要条件ではないと考えている。

--若手社員2000人の海外派遣についてお話しください。

従来の10倍に当たる2000人の若手社員に海外経験をさせるために、11年と12年に集中して派遣している。2011年実績は、グループ30社から1060名を派遣した。

派遣先は新興国を中心とする海外の工場や顧客先、語学学校。期間は1~3カ月程度。1週間、2週間では滞在経験にとどまる。月単位で現地の生活を経験することで、世界の多様な文化や価値観に触れることができる。その経験がグローバル人財としての成長につながることを期待している。


菅原明彦
日立製作所グローバル人財本部副本部長
1980年東北大学を卒業後、日立製作所に入社。本社や中国現地法人での人事、グループ経営企画部門、国内外の金融機関向けの情報・通信システムの営業などを経て、2010年に人財開発部長に就任。以来、グローバル人財戦略を担当。

(聞き手:HR総合調査研究所(HRプロ) ライター:佃光博=東洋経済HRオンライン)

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