《Z世代》“意外な部位”につけるジュエリー「奇抜じゃなく、でも埋もれない」を目指した自己表現の最前線
しかし、ワンポイントであると相当奇抜なデザインのものを取り入れなければ周りにオリジナルだと認識されることが難しい。
とは言え、アクセサリーやファッション小物やタトゥーシールに、あまりに奇抜過ぎるデザインのものを取り入れてしまうと、自分の好みの服装に馴染ませることが難しくなる。
タトゥーそのものについても、海外からの影響でZ世代の間でタトゥーを入れること自体に抵抗感は大分少なくなってきているものの、いったん入れてしまうとその後デザインを変更することができないので、将来自分の好みが変わった際に困るのでないかという危惧もある。
こうした状況の中、Z世代がとるようになった手法が、「あくまで普通のジュエリーをこれまでと違った体の部位につける」ことだ。これであれば、普通のジュエリーなので自分の好みのファッションに合わない事態は生じないし、タトゥーと違って自分の好みが変わったら外したり、違うデザインのジュエリーをつければいい、ということになる。
つまり、デザイン自体が奇抜な物を身につけるのではなく、ジュエリーを奇抜な位置につけることで周りと差別化しようとしている。以下、この手法を「意外位置ジュエリー」と呼ぶことにする。
以下、Z世代が具体的にどの体の部位にジュエリーをつけるようになっているのか、説明していく。
海外ラッパー発祥のファッション
最初にご紹介する「ティースジュエリー」は、海外のラッパー発祥と言われている。
「ティースピアス」や「トゥースジェム(tooth gem)」とも呼ばれ、歯の表面にラインストーンやメタルパーツなどをつけて楽しむアクセサリー。デザインも幅広く、自分らしさを前面に出すファッションアイテムとして注目を集めている。


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